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HiGH&LOWとLDHが教えてくれたこと④「THE RAMPAGEとの出会い」

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(↑前回記事です。)

HiGH&LOWにハマって、『HiGH&LOW THE WORST』が大好きになって、何度も観ていく中でもう一つ、自分の中で重大な出来事がありました。

それが、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEとの出会いです。
この記事は全編、彼らの魅力について書いていきます。

 (目次出しておきます、特別長いので……。)

 

6.THE RAMPAGE・彼らの音楽との出会い

ハイローにハマるまで、LDHに所属しているアーティストに関する私の知識は恥ずかしながら一般以下と言ってよいレベルでした。
歌番組で見かけて「EXILEの系列の人達かぁ」と思うような程度です。

なのでもちろんTHE RAMPAGEというグループのことはそれまで全く知らず、『ザワ』のドラマ版を観て初めて「何かそういうグループが居るんだな」とボンヤリ認識しただけの状態で映画を観に行っていました。

その後、私は前述の通り『ザワ』に大ハマりし、何度も観に行くようになるのですが、そうしている間にあることに気が付きました。

主題歌の“SWAG & PRIDE”、それから劇中でかかる“FIRED UP”という曲。
今まで気が付かなかったのが不思議なくらいかっこよくない!?
それに歌声が、私がイメージしていた「EXILEの人たち」とは全然違う

(↑バックでかかっているのが“FIRED UP”。尚、このトレーラーは最高です)

その歌声の主は、『ザワ』で花岡楓士雄を演じた川村壱馬さんでした。
LDHグループの楽曲に対して私の中で定着していた、艶があって柔らかく甘いボーカリングのイメージとは違った轟くような力強い響き
どちらかというと、私が昔から好んで聴いていた邦楽ロックバンドでよくあるような硬質でパンチのあるボーカリングでした。

こんな人も居るんだ……!と興味が湧き、THE RAMPAGEの楽曲を色々と聴いてみることにしました。すると、自分が勝手に抱いていたイメージは見事に覆されました。

主にはヒップホップを基軸にしつつ、ラテン、ハウスミュージック、ファンクなど楽曲ごとに色んな音楽ジャンルに挑戦していてすごく面白い!
しかもそのどれもがキャッチーで、なおかつ3人のボーカリストの魅力が見事に発揮されるようなメロディラインになっているため、耳馴染みのないジャンルでも聴いていて楽しい!

今まで知らなかった世界に飛び込むようなわくわく感とともに、私はどんどんTHE RAMPAGEにハマっていきました。

7.THE RAMPAGE・スリーボーカルの魅力

大きな特徴の一つである、ボーカル3人という編成。ラップに関してはほぼ全編で川村さんが担当しているので楽曲にもよりますが、基本的にはフレーズ毎に入れかわりながら唄っています。にも拘わらず、メロディ全体がとても滑らかに、心地よい流れを保っていることにまず驚かされます。

(もちろん音量・音質の調整には最大限こだわっているのでしょうが、大前提として個々の歌唱スキルが無ければ成り立たないことだと思います。)

まず、川村壱馬さん。先述した通りとても鮮烈な印象を残す歌声なので、メインボーカルに据えられていることが多く、特にサビの一発目のフレーズ等、ここぞという所で登場します。
私にとって最初のきっかけになった“SWAG & PRIDE”もそうですし、特に人気の高い曲でもある“LA FIESTA”“Can't Say Goodbye” この2曲のサビは一聴した瞬間に心を掴まれました。

特に“LA FIESTA”のサビは絶妙に難しいメロディラインだと思うのですが、川村さんのアタック感の強い歌声が響くことで突き抜けるような爽快感のあるサビに仕上がっています。

また、最初こそ先述の「邦ロック的な歌声」というイメージが強かったですが、実際はそれだけでなく多様な声色を使い分けられる人だと後に分かりました。バラードやスローテンポの曲では心地よいビブラートで甘い余韻を残す美声も聴くことができます。

それに加えてラップです。基本的には普段の歌声をそのまま低くしたような太く安定したフロウの印象がありますが、最新曲の“FULLMETAL TRIGGER”では、オルタナティヴ・ロック的な楽曲であることもあり少しトーンの高い軽快なラップに変えたりもしています。

川村さんの声をどう活かすか、ということを中心に考えられた楽曲が多いのではないかと思うほど、とにかく真っ先に耳に残るのが川村さんの声です。パッと目を惹くような存在感のあるビジュアルも含め、THE RAMPAGEの象徴的な存在であると思います。

続いて、グループの中では年長者であるRIKUさん。RIKUさんは私が当初イメージしていた“EXILEのボーカリスト”に比較的近い、柔らかく暖かみのある歌声の持ち主で、テクニカルなボーカリストという印象です。倍音が多いのか声そのものに迫力と“広がり”があり、高音まで伸びやかでピッチの安定感も抜群。第一声から聴き惚れるような鍛え抜かれた美声です。

川村さん・吉野さんという対照的な2人の歌声の間でバランスをとる、架け橋のような存在であると感じます(確かご本人もどこかの媒体でそういう風に仰っていたと思うのですが……ソースが見つかりませんでした)。つまり、やはり最も歌唱スキルが求められるポジションということです。
例えば“New Jack Swing”“WELCOME 2 PARADISE”等のメロディが難しい楽曲は、RIKUさんの声が無ければかなり違った印象になるのではないかと思います。この人もまた絶対に必要不可欠な存在です。

最後に、吉野北人さん。3人の中でも特に甘く優しく透明感のある中高音が魅力です。とにかくその声質が素晴らしい方です。
以前にメンバーの山本彰吾さんが「ガラスのような声」ととても的確に表現されていたのですが、吉野さんの繊細さを保ちながら光線のように強く真っ直ぐに放たれる美麗なハイトーンは、他の2人にはない魅力があります。

“StarLight”のような美メロのバラードはもちろんその魅力が存分に味わえますし、個人的には特に嬉しかったのが“FULLMETAL TRIGGER”でした。
例えるならEvanescenceの“Bring Me To Life”のような

ヘヴィロックバンドにおける女性ボーカルのような立ち位置で吉野さんのあの透明感が活かされているということに、ロック好きとしてはすごく興奮しました。

また、THE RAMPAGEの過去の映像もいくつか観たのですが、吉野さんは特に昨年あたりからどんどん歌声に力強さが加わってきているような印象を受けました。
あの優しい光線のような声で広大なステージを制圧してしまうような、そんなボーカリストになってほしいと、勝手に期待しています。

知れば知るほど、よくこの3人を揃えてくださったものだな…と思います。互いが互いを際立たせるような個性を持ち合わせた、とてもバランスの良い3人です。
(あと完全に蛇足なうえ超個人的な感覚なのですが、エレキギターに例えると川村さんがSG、RIKUさんがレスポール、吉野さんがストラトかな……みたいなイメージをしています……)

また、新しい曲を聴くたびに3人のパートの振り分けの妙技には感嘆とします。個人的には一番の楽しみといっても過言ではありません。
ボーカルが3人いるというのは、楽しみが何十倍にもなるということなのだと、私は初めて知りました。

 

8.THE RAMPAGE・ライブの魅力

元々私はロックダンスやポップダンスの動画を観るのが好きで、自分の身体を限界まで自在に操ろうと挑戦する人たちに憧れの気持ちがありました。そのため、THE RAMPAGEのライブ映像を観た時、そのダンスパフォーマンスに即座に魅了されてしまいました。

なんといってもパフォーマー13人、計16人という大所帯が特徴的です。
私は最初「とても覚えられないな…」と不安だったのですが、それぞれ衣装と髪型で差別化をはかっているのと、得意なダンスジャンルやキャラクターもバラバラなので、予想以上に早い段階で全員覚えられました。

人数が多いことの真価は、当然ながらライブステージでのパフォーマンス時に発揮されます。ライブ映像を観ていると、バックダンサーや凝った舞台装置等がない状態、つまりほぼメンバーのみでステージが構成されていてもスケールの大きいパフォーマンスが成立するので、見応えがある上に一体感の強いライブになっていると感じました。

また、その時々にもよるようですが生バンドDJ(世界的に有名なDJ IZOHが担当してます)と一緒にパフォーマンスをしていたり、“THROW YA FIST”という曲があるくらい拳を上げてライブを楽しむということを推奨していたりと、ロックバンドに傾倒してきた人にとっても馴染みやすいライブになっているところも、私には非常に嬉しい要素でした。

これは私の推測ですが、THE RAMPAGEは楽曲ごとでジャンルと曲調が大きく異なるので、全体を通してのいわゆる“ライブ感”が増すように意識しているのではないか?と思います。

――これだけ自分が好きになるような要素がそろっていて、むしろ今まで触れてこなかったことが悔やまれます。自分の先入観や偏見が障壁になっていたことで、私はずっと知る機会を逃していました。
今までの自分の視野の狭さを痛感すると同時に、その壁を取り払ってくれたHiGH&LOWの力に感謝してやみません。

 

9.THE RAMPAGE・人生初の「推し」

そう。このTHE RAMPAGEの音楽やライブ映像を楽しんでいるうちに、人生で初めて出来てしまったのです。いわゆる「推し」にあたる人が。

それが、パフォーマー鈴木昂秀さんでした。

主旨から逸脱するので“推し語り”のような紹介は控えますが、パフォーマンス面で最も好きなのは、言うなればその“抜け感”でした。

特に印象的だったのが2018年の「GO ON THE RAMPAGE」ライブ映像の、各パフォーマーがバトル形式で一人ずつソロダンスをしていくショーケースの時。

素人目線の話になってしまいますが、クランプ等の華やかで力強く激しいダンス、または手数が多くテクニカルなダンスが続く中、鈴木さんは比較的ゆったりした動作の中に細かく緩急をつけて、ビートを楽しみながら引き立たせていくようなダンスを披露していて、一気に心惹かれてしまったのです(そして、それはそもそも鈴木さんが得意とするジャンル“スワッグ”の特長であったということも、後から知りました。)。

それからは、音楽番組やライブ映像などをくまなくチェックするようになりましたし、ワイプや雛壇にも注意深く目を配るようになり、あらゆる画像や動画を採集するようになりました。オタク一丁あがりという感じです。

また、一緒にハイローにハマった友人は私とほぼ同時に吉野北人さん推しになり、一層密に連絡をとり情報交換するようになりました。
私は本当に運が良かった……。

そんな中で、さらにまた、非常に、とてつもなく幸運なことに、その友人が貴重なライブチケットを見事に当選させてくれたのでした。

2019年12月26日。
HiGH&LOW THE WORST VS THE RAMPAGE from EXILE TRIBE 大ヒット御礼応援上映会 & PREMIUM LIVE SHOW」。
私は横浜アリーナに居ました。

(次の記事で最後になります。)

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