ミチスガラ

LDHアーティストが好き。色々書きます

細かすぎて伝わらないかもしれないTHE RAMPAGE スリボの歌の好きなところ10曲選 ~川村壱馬さん編~

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初のフォトエッセイ『SINCERE』発売、本当におめでとうございます!!

THE RAMPAGEと川村壱馬さんへの全力のリスペクトを込めて書きました。スリーボーカルの中では川村さんの歌声が一番自分の趣味に合っているので、好きな箇所がありすぎてマジでバカみたいに悩みました!

あまりにも曲数が絞れなかったため、大好きな“FULLMETAL TRIGGER”に関しては関連記事に盛り込んで書いちゃうという小狡い手を使いました。
“10曲”選の意味とは……?

そんなユルユル状態にもかかわらず高望みかもしれませんが、THE RAMPAGEファンの方にはたくさん読んでもらえたら嬉しいです。

今回も選抜基準は語感、メロディ、曲展開込みで「この人のこの歌声によって歌われるこのフレーズ最強!最高!」と私が思ったところです。あと「ここを歌うのは絶対この人じゃないと!と思わせられる、という点は10曲に絞る上で特に重要視してます。

どこまでも好みで選んでますが「私はこの曲のここが好き!」みたいなお話が聞けたらとっても嬉しいです。語りましょうTHE RAMPAGEを!

ではいきますー!

※曲の構成の話をする時は便宜上、以下の太字の呼称で統一しています。
【Aメロ/Bメロ/サビ (×Cメロ)/Cメロ(×Dメロ、×大サビ)/ラスサビ】
わかりにくかったらごめんなさい。

※大きい文字が曲名、【】内が歌詞の抜粋です。
※公式で動画がある曲のみ引用してます。
(文中で抜粋してる箇所から再生されます。)

FRONTIERS

①【ギリギリの Red zone 手を伸ばして 塗り替えていく Best of best】

②【まだ未完成さ Keep diggin it‼】

デビュー曲が“Lightning”、そして2ndシングルがこの曲だったというのは攻めてるなー!と思います。活動初期ゆえの勢いを感じるし、当時追いかけていた人は「次はこんな感じなんだ!」ってワクワクしたでしょうね。

ハードコアっぽい攻撃的で疾走感のあるサウンド言葉数の多いフレーズを次々に畳みかける構成。音域の幅もかなり広くて難度の高い曲です。発売当時は実力を知らしめるという目的があったんでしょうし、ライブ映像でも毎回圧倒されるほどの聴き応えがあります。しかも、大抵セットリストの後半に持ってくるのが凄いですよね。ある種の挑戦なのかもしれないです。

抜粋1つ目はAメロです。ビートに乗って半音ずつ下降していく、なんというか一周回って大胆なメロディライン。絶妙な太さを保ちつつキレよく歌い上げる川村さんの声によって気持ちの良いグルーヴが生まれてます。あーもうめちゃくちゃカッコいいな(急に素)

ラップが随所で挟まるので1番・2番とも川村さんのパートは不動なんですけど、いずれにしても個人的にここのフレーズは絶対に川村さんに歌ってほしい、と思うんですよね。

――というか「絶対にここに、この歌声があってほしい」と思わせる表現力を持っていることこそが川村壱馬さんの魅力の一つであると私は考えてます。(あまり初っ端から長引くのもなんなので、これについてはまた別の項で詳述しますね。)

2つ目はラップ部分です。ラップパートは全体通してカッコいいんですけど、あえてここだけ抜き出しました。

どうでもいい様でよくない話なんですが、何回聴いても「まだ未完成『ざ』」に聴こえるんですよねーこれが……!そのせいか、“さ”から連なっている英語詞のようにも聴こえる。川村さんって日本語を限りなく英語っぽく聴こえるように発音するのが上手いんですよね。フロウの心地良さに繋がる大事な技術だと思います。

この部分は勢いのある発音と“さ”直後のスタッカートが作用していて、まるでドラムのフィルイン(※)のようにリズミカルに感じられるところが本当にカッコいいです。否応なくテンションが上がります。

さらにそこから最後、「信じた道を貫く 一途に」という強いメッセージが今度はリズムに合わせて隙間なく畳みかけられます。ここに至るまでの言葉の力歌声の力が積み重なって、強い情感が生まれる歌い終わりです。端的に言えば熱い!エモい!好き!
この曲も生で聴きたい曲の上位です。いつか!いつかね!

(※フィルイン=イントロやサビ直前によくあるドラムソロ的なもの)

Fandango

①【砂埃巻き上げ 踏み鳴らす footwork】

②【鮮やかに Do the Fandango】

これもまたライブの定番曲。私にとってはTHE RAMPAGEを聴き始めたばかりの頃に、先入観を覆された曲の一つです。ティーンに人気の男性ボーカルグループのライブ定番曲がこういうコテコテのラテンサウンドだったのは、少し意外でした。

でも、この曲がリリースされたのって2018年初頭なんですよね。思い返すとそれは長く続いていたEDMの時代が完全に終わり、ヒップホップ――中でもレゲトン(レゲエを取り入れたヒップホップ)の隆盛が始まっていた頃でした。この時期のTHE RAMPAGEがラテン調を大胆かつ積極的に取り入れていたのは、そういう流れを意識したものだったのかな……などと考えています。

更に余談ですが、こうしてリリース時期から考えていくと、以前書いたようにミクスチャーが息を吹き返し始めたところへの“FULLMETAL TRIGGER”といい、最新の“INVISIBLE LOVE”といい……流行している、もしくは流行の兆しが見えているテイストを敏感に追っていることが分かりますね。

そう考えると次はどんな曲が来るのかな……ちょっと考えてみたいですね。個人的にはまた熱いラテン調の夏ソングとか聴きたいですが。楽曲の話に戻りますね。

思い切ったラテンサウンドですが3人とも歌わされている感が殆ど無い辺り、その歌唱力が伺えますね。抜粋1つ目も子音のアクセントを微妙に後ろに持ってくる、実にレゲエっぽい歌唱から始まります。差し色や締め色のようにボーカルラインを引き締める英語詞“footwork”の綺麗な発音がまた気持ち良いですね。歌い出しから一気に楽曲の世界観へ連れて行ってくれます。

抜粋2つ目はサビ冒頭です。文字で表現したら“ぇえあ゛ざやかにぃ”くらいの大胆なエッジのきかせ方、それから先述のAメロと同様、少し後ろに引っ張るようなアクセントの付け方

Aメロの「“か”たごし」「“て”まねく」なんかもそうですが、川村さんはこういう絞り出したようなエッジボイスが凄く色っぽくてカッコいいですよね。早いテンポで一定しているからか、地声の少年っぽさが結構残っているところが余計にカッコよく感じられます。

そして川村さんはやはり表現、そして自己の演出がすこぶる上手な方なのだと思います(ここからは少し、前段でとばした話について詳細に書いていきます。)。

川村壱馬さんの歌を語るにあたって、絶対に外せないのがその表現力。もっと言えば、演技力です。極論、何にでもなれる人なんじゃないか?と私は思っています。

歌唱における“演技力”について、具体的に言うと――作品を形作る素材としての自分の“役割”を理解し、それを自分の声が活きる歌唱法で表現することで「演じる」能力――簡単に言えば、歌いこなす能力です。川村さんはそこが優れていて、しかも常に演じ方がごく自然で的確です。それはもう、楽曲を憑依させているように感じられるほどに。

つまりどんな時でも、楽曲そのものになっているように見えるんです。だからこそライブの時の川村さんには、ステージを掌握しているかのような存在感があるのだと思います。

(大前提として、楽曲自体が川村さんないしスリーボーカルの歌唱を活かす作りになっているという事もあるとは思います。でもまあ当然ながら、最終的に歌いこなせなければ、どんなに良い歌も成り立たないので。)

やっぱりあの天性の演技センスに由来するものかとも思うんですが…もしかするとRIKUさんが以前「壱馬は“THE RAMPAGEとは何か”というのを常に考えて戦ってくれている」と話していたように、“THE RAMPAGEの真ん中に立つ人間である”という強い意識も関係しているかもしれないですね。

――余談ですがこの“Fandango”って、とにかくずっと動きっぱなしの振付だし、何より特徴的なフォーメーションダンスが見応え満点ですよね。16人という人数が十二分に活かされている、あのダイナミックな光景。あの瞬間が、私は大好きです。あーあ!ライブで観たいなー!

WELCOME 2 PARADISE

①【Raise your grass とけない魔法】

②【飛び交ったLiquor 飲み干してLit up ブースに集まる My squad ブギーバックしよう朝まで】

1つ目はみんな好きなところ~!!(ウザムーブ)
まず“Raise your grass”のメロディが大好きなんです。グッと上がってから下がる、語尾の余韻が美しいビブラートも含めて、川村さんの声がとても心地よく響く流れになっているように思います。

この「とけない魔“法”」の語尾、本当に綺麗ですよね。ビブラートをはっきりと響かせながらも、囁いているかのような艶っぽさもあって。「こんな声が出るんだ!」とビックリしたところでした。多分ここも「h」を英語寄りの発音にすることで、音の響き方に深みが生まれているのだと思われます。

この発音のクセがあるからかもしれないですが、そもそも川村さんが歌う「は行」を好きになることが多いような気がします。“HARD HIT”の「Heat it, keep it beating“hard”」の声なんか特に好きだし、ラップで言うと“100 degrees”“Higher &higher”の部分とか。なんとなく、強く大きく響き渡っていくような質感があって、聴いていて気持ち良いです。

抜粋2つ目は、2番のAメロ…?Bメロ?何?です(雑)。

ここも凄く歌い方が上手いんですよね。楽曲の雰囲気そのままの“抜け感”というか……絶妙にラフな節回しで、何とも言えない色気があります。最後の“朝まで”微小なフォールが特に好きです。こういう歌い方はRIKUさんがよくやっているイメージがありますね。しかし本当に良い声!

この曲は他の曲には無いリラックスした空気感があるので、3人それぞれの歌声にも独特の表情が感じられるのが楽しいですよね。パフォーマンスも歌詞も大好きな曲ですが、そこも大きな魅力の一つだと思います。

特に川村さんは、第一声からこの曲のメロウな雰囲気を完璧に体現していて、改めてその変幻自在さに驚かされます。これからもどんどん色々な曲調に挑戦してほしいです!

ちなみに私は川村さんのミクスチャーとRIKUさんのハードロックと、
あと吉野さんのフォークが聴きたいです(強欲)(夢はでっかく)

SWAG IT OUT

①【Judgeを待つな これが合図のtoss 走りだせば 風は捲き起こる】

②【肌で感じたモノだけがReal 曝けだした 本能で明日を生きる Who hot 誰の番?】

open.spotify.com

個人的には1、2を争うくらい好きな曲です。不意に提示される“古き良き”に弱い(単純)。それと、これもまた自分の先入観を覆された曲でした。1stアルバム『THE RAMPAGE』を初めて全曲通して聴いた時、「こんなにオールドスクール感を大事にした曲もあるんだ!しかもカッコいい!」とビックリしました。

抜粋してる部分はもうね、聴くだにカッコいいのが丸わかりなんですけど(前のめりすぎ)。このフレーズを通して川村さんのラップの魅力について自分なりに語っていこうと思います。

個人的にアクセントのつけ方が抜群に上手いというのが川村さんのラップの大好きな所なんですけど、そもそもこれってラップに限らずどんな歌の時でもそうなんですよね。
ダンス、もしくはラップを習得する間に培われてきたのでしょうか。とにかく非常に鋭敏なタイム感(※)を持っているように感じます。

(※タイム感=一般に言うリズム感です。たぶんラッパーには必須の感覚)

川村さんはライブの時でも、またリズムの複雑そうなフレーズであっても、変に間延びして聴こえる部分が全く無いですよね。それは常に楽曲のリズムに対して違和感なくハマるような、ジャストのアクセントをつけられているからだと思います。

この曲で抜粋したのは両方とも、サビ前のラップ部分ですが……ぜひ上の動画で、今一度聴いてみてください。前段で「ドラムのフィルインのよう」という表現もしましたが、こういうボーカリングは本当にリズム楽器のような聴き心地の良さがあるんです。

更に言うと、なんというか……えー、……。
すみませんどうしても他に適切で伝わりやすい言い方が思い当たらなかったんですが息の吐き方がめちゃくちゃ上手いなって。

元々の声の良さもあるんですけど、絶妙なアクセントをつけるための発声のコントロールがこれほど安定して上手いのは、元を辿ればそういうことなんじゃないかなと……語彙力がね。もっと勉強します……。

とにかく発音・発語のセンスと、タイム感が抜群。特にそう思わされたのが、抜粋2つ目のフレーズでした。よければここで、改めて聴いてみてください。↓

open.spotify.com

「曝けだした “ほ”んのうで明日を生きる」。この“ほ”の声に微妙に先行して響く、息遣いの音が物凄く良いんですよ。ちょっと挑発的というか……これがあるだけで、カッコよさが大幅に増すように思いませんか?ここが本当に好きなんです!

あと「誰の番?」ね。これ、もう、“ベェン”って言ってますよね絶対!?でもそれがまたカッコいいんですよ。困ったなぁ(は?)。確かにどう考えても“ばん”じゃダメなんですよ、絶対。この塩梅が絶妙で、上手いなぁと思います。

ご本人が自覚的に行っているかどうかは不明ですが、これらの短いラップパートだけでも、ボーカルとしての魅力がこれだけ説明できてしまうわけで。そういう点からもいかに卓越した表現力が備わっているのかが、少しでも伝われば幸いです。

あと、蛇足ながら。
(以下、“表現力”という誤解を招きやすい言葉に対して説明している
 念のための補足です。どうでもよければスルーしてください)

------------------補足ここから↓------------------

強調しておきたいんですが、“表現力”というのはあくまで技術の一つであって、“技術力”と別口で語られるべきではない、と私は考えています。

当たり前のことと思う方もいるかもしれませんが……どうしても“表現力”という風に言ってしまうと「鍛錬によって培われた技術ではなく、勘の良さ等の基準が非常に曖昧なもの」と思われることも少なくないので。

例えば、絶対音感の持ち主だからといって、何の練習もなしに正確な音程で歌うことができるわけではないですよね。それと同じで、曲の解釈や演出、歌唱法などについてベストな選択を導き出すセンスが元々備わっていたとしても、それはあくまで音楽表現に対する適性の有無に過ぎません。

実際に表現するには必ず、思う通りに発声するための筋力、そして求められた場面で求められた歌声を出すための継続した練習が欠かせないし、またその折々で前提となる正しい知識も必要になってきます。

歌はもちろん、1つの楽曲に集結した技術の全てが、それらの所産でできているわけです。本当に当たり前のことなんですけどね。

------------------補足ここまで↑------------------

長くなってしまってすみません!悩みましたが、どうしても書きたくて、あえて長く行をとりました。以下、楽曲の話に戻ります!

BREAKING THE ICE

【Breaking the ice 駆けだす その夢を叶えたいなら弾ける鼓動】

open.spotify.com

この曲めっちゃくちゃ好きです。TOP5に入るくらい。まずメロが本当に良いですよね。こういうキャッチーでテンポ良く、言葉数が詰まっているポップソングが大好物なんです。アニソンでよくある感じというか……もっと言えば90年代ビーイング系ZARDとかFIELD OF VIEWとか)のような感じ。世代だからかな。

「ドッドッドッ」という低音がお腹の辺りに響きそうなビート。そこへ軽やかに乗ってゆく、みずみずしいピアノの音。このいかにも夏!海!太陽!という情景が浮かぶような、突き抜けて爽やかなサウンドも大好きです。

この曲は他の2人のパート部分も全部好き(サビ前の吉野さん→RIKUさんのくだりとか最高!)なんですけど、やっぱり全てが集約されて爆発するこのサビが本当に見事だなぁと思います。

テンポ的にも、川村さんの音域的にも、結構難しそうなサビです。たぶん「出しやすい音域よりはちょっと高い」くらいの音なのかなと思います。と同時に、このサビのグッとくるような情感は、だからこそ生まれているとも思うんです。

中でも私が好きなのは「駆“け”出す この夢を」の“け”で、グイッと大きく引き上げるようなしゃくりが入ってるところです。ここは声色自体なんだか凄くカッコいいですよね。“Can't Say Goodbye”の1番サビ等と似た響きで、声の少年っぽさが特に際立ってる気がします。

更に言えばそこだけでなく、サビでは全体的に引き上げる感じで声を張っているように聴こえます。それが本当に目標に向かって大きく上昇していくような、生命力を感じさせる、いきいきとした響きを生んでいて、凄くグッとくるんです。速いテンポと少し高めの音程によっていっそう際立つ声質の硬さも、この爽やかな曲調にマッチしていて非常に小気味良く感じられます。

この曲に限らず、川村さんは3人の中で一番声が低いからこそ少し届きにくい、ないし届ききらない高さを歌う時に生まれるエモーショナルな声色が大きな魅力であると思うんです。(そういうところも実に邦ロックのボーカルっぽいなー、と思ってしまうんですが)

これってなかなか得難い個性の一つだと思うので、個人的にはどんどん生かしていってほしいです。あと、まだまだこの曲みたいな爽やかなエモさのある曲もどんどん聴いていきたいです。好きだから!

So Good

①【何処に行けばいいの ずっとそばにいて】

②【永遠を信じるほど 僕は素直じゃないけれど】

therampage.lnk.to(※アルバム録り下ろし曲は公式Youtubeが無い)

“Knockin Knocking”もそうですけど歌っている詞はエロくない、むしろ純粋なくらいなのに音と歌声が色っぽすぎて何かエロく感じられる面白さ。当初はこういう趣向だったんですかね。

個人的には変に露骨な表現に寄るより断然おしゃれでカッコいいと思うので、また次にこういうクールなR&B調のアルバム曲があるとしたらこの感じが良いなぁ。余談でした。

3人の“声”が思う存分堪能できる曲ですよね。こういう、なんというか「実力派」な楽曲はテクニックが楽しめる点で凄く魅力的なんですが、10曲選ではどちらかと言うと「声の個性」が表出してる箇所について語りたかったので、今まで比較的避けがちでした。

ただこの曲は異様に好きな箇所が1つあったのと、川村さんのある種の声色を語るにあたって外せなかったので……これから詳しく書いていきます。

まず抜粋1つ目、サビ直前です。「ずっとそばにいて」の苦しげな声の色っぽさたるや。私の中での川村さんの歌声、その第一印象が“SWAG & PRIDE”“FIRED UP”だったから余計になんですが、そもそも驚いたのがこの甘くスモーキーな歌声の完成度の高さでした。少しけだるげなAメロ、喉から搾り出すようなBメロ。低いトーンで際立つ色気と、少し重さの出やすい声質がメロディと調和して凄くカッコいいです。

そして異様に好きな箇所というのがこの抜粋2つ目、Cメロです。
この「“永遠”を信じるほど」めちゃくちゃ良いですよね!? それこそゆっくりと滞留する煙のような深いフェイクを伴った、複雑で繊細な色味のある歌声。ここもまた「こんな声出るんだ!?」と驚いた部分でした。“永遠”の部分だけでもずっと聴いていられそうな位、とにかく好きです。

この部分と似た声色が聴ける箇所は他の曲でもいくつかあるんですけど、全部好きです。例えばこの曲 ↓ の“君のWord 深く Touch me”の部分。

なんというか声質の太さも手伝って凄く豊かさを感じられる声。ここで一気にボーカルラインの深みが増しているように感じられます。

この曲を通して書きたかったのは、この甘く艶やかなスモーキーボイスが素晴らしいということです。いや違った。スモーキーボイス“も”素晴らしい、でした。本人のセンスや器用さもあると思うんですが、良い声です。本当に。

SWAG & PRIDE

①【One time, one life  Forever, Never stop】

②【ぶつかり合い光る SWAG & PRIDE 譲れない願い叫べ Wow 何度でも】

これはもう、個人的には外せないですね!ロックを歌う川村さんの魅力が非常によくわかる曲なので。全編大好きです。

まず抜粋1つ目はいきなりCメロです。ただ、ここを好きな人は多いんじゃないかなーと予想してます。

まずパフォーマンス時の立ち姿も良いんですよね、ここは。マイクを両手で握りしめて身体を反り返らせて、天に向かって高らかに声を轟かせる感じで歌っていて。その姿がまさに川村さん自身とその歌声を象徴しているかのようで、良いシーンだなぁと思います。

そしてなんといってもこの“one life”ロングトーンでかかるビブラートの堂々たる美しさ。音源だと結構アッサリしていますが、歌番組やライブではガッツリ披露してくれてます。川村さんは3人の中では声質的に凄く歌声が前に出てきやすいタイプなので、こういったビブラートやフェイクなどの細かい抑揚の一つ一つにも強いインパクトが感じられるのが、個人的には大好きなところです。

最近の曲だと、“INTO THE LIGHT”のビブラートがすごく綺麗でした。↓

僕を」と「感じて」のロングトーンで2種類披露されてます。特に後者、優しいファルセットの途中から加わるゆったりした美しい波。ここ、ライブでどんな風に歌われるのか、いつか絶対観てみたいです……!

あと、川村さんのフェイクといえば“New Jack Swing”の「君にのめり込む」の所ですね!(公式動画無かった)とぐろを巻くような迫力のあるフェイクがめちゃくちゃカッコよくて大好きです。こういう声質の人は傾向としてフェイクが苦手なイメージがあるんですが、川村さんは実に器用にこなしてますね。楽曲の話からだいぶ逸れましたね

他の項でも書いた通り、楽曲毎に声の印象が大きく異なる川村さんですが、この曲では特に力を込めて、お腹から思いっきり声を張り上げているように見えます(そういう“素”っぽい演出をしている可能性もありますが)。と同時に、声にかかるエフェクトも比較的かなり抑えめです。

こういった“生っぽさ”“泥臭さ”を前面に押し出すような演出は、ともすれば色々と粗が表出しかねない難しさもあります。ボーカルが3人なら尚の事。しかしこういう演出がこのド直球なロックサウンドと合わさるともう案の定最強なんですよね……!凄く良い。大正解。

また、この曲では間違いなく川村さんがボーカルの要なのですが、私が凄く好きなのはRIKUさんと吉野さんの歌声をそれぞれガッツリ活かしつつ、最後の川村さんのサビで最高潮を迎えるよう、段階が踏まれているところです。これについては、各サビの構成を通して説明していきます。

まず1番。サビ1巡目(ぶつかり合い~)と2巡目(繰り返されていく~)が【川村さん→RIKUさん】の順で歌われています。これは“Can't Say Goodbye”“Shangri-La”など、数多くの曲でみられる定番の構成です。

そして2番のサビは【吉野さん→川村さん】の順番。先述した“定番の構成”だとここは1番と同じか【RIKUさん→吉野さん】になることが多いので、そういう意味では少し変化球なサビです。この曲はラスサビが2回繰り返しになるので、パターンを1つ増やしたのかもしれません。

この【吉野さん→川村さん】の2番サビが、個人的には特に好きです!

川村さんと吉野さんのボーカリングが対照的なので、この構成だとまず2番サビがとても新鮮に聴こえるし、それぞれの歌うメロディと言葉の聴こえ方の違いが分かりやすいのが楽しいところです。

そしてラスサビ。まずここで【RIKUさん→吉野さん】のパターンが来ます。

ここはRIKUさんの記事も紹介しました。ブレイクから入ることで迫力のあるRIKUさんの声が前面に出てくるので、一気に惹きつけられます。

その後、また一瞬ブレイクが入ってから今度は吉野さんのガラスのような(©山彰さん)透明感のある歌声が来ます。ここでボーカルラインの響きが少し引き締まり、若干の緊張感が生まれます。

……という、これらの過程を踏んでからラスボスの如く登場するのが川村さんのサビなんです!

……伝わってますでしょうか!?(不安すぎて聞いちゃった)
長すぎて分かりにくかったらごめんなさい!!このまま進めます!

声質の話に戻りますが、川村さんの歌声って、ちょうどサビの歌詞通りですが塊状のままでぶつかってくるような強さがあるんですよね。ライブ映像だけだと判断がつきにくい所ではあるんですが、3人の中では一番倍音が少ないように思います。だからなのかTHE RAMPAGEの楽曲を通して聴くと相対的に硬く、かわいた声質に感じられる。

そんな川村さんに対し(これも何度か書いてきていますが)、基本的にRIKUさんは柔らかく広がり、吉野さんはシャープなまま伸びるという印象があります。この曲はここまで書いてきた通り、特にそれらスリーボーカルの魅力が伝わりやすく、楽しみやすい構成になっていると私は思っています。

あと余談ですが、今回の記事を書いていて気が付いたことがあります。川村さんのパートとボーカリングに着目していくと、各楽曲のボーカルパートの基本構造が見えてくるんです。そのおかげで、スリーボーカルという構成の奥深さと3人の奇跡的なバランスの良さが、改めてわかりました。

何が言いたいかと言うと、THE RAMPAGEって楽しい!面白い!

LA FIESTA

①【史上最高潮のShow Time 夢の真ん中で 讃え合いたい FIESTA】

②【すべて捧げた想いを分かつ down by low】

サビが始まった瞬間に大勝利。この一節だけでどれほど価値があることか。詞と声とメロディで何倍もの相乗効果が生まれていて「史上最高潮」というこれ以外で聞いたことない日本語も何の違和感もなく、流れの中で心地良く響き渡ってしまう。一聴して耳に残るサビです。パンチラインってやつです。

(サビの詞の魅力についても細かく書きたかったんですが実際文章にするとウンザリするほど長くなり、さすがに脱線しすぎなので削除しました)

そして、このサビは短い中でも【川村さん→RIKUさん】という構成の魅力が最大限に生かされているのも大好きなところです。

これも過去何度か書いたことなので、繰り返しになってしまうのですが……1番サビによくあるこのパート構成、川村さんの硬めの声質で最初にインパクトが与えられて、その後のRIKUさんの柔らかめの声質でその力が全体へ大きく広がっていくような感覚があるんです。それが本当に強い。

この順番になっているだけで自動的に段階が踏まれていき、詞と声とメロディの力が何倍にも増幅されて届くように思うんです。

しかもこの曲は、そこに詞のパワーも乗ります。“史上最高潮のShow Time”と、“打ち上がれ 大輪のfire”。この二節、発音するとなんとなく言葉自体の響きにも【硬さ→柔らかさ】という変化が感じられませんでしょうか?

これはかなりザックリした説明なのですが……日本語って、母音である「あ行」を除くとちょうど五十音の順に「か行」「さ行」「た行」が比較的鋭く、「な行」以降は比較的柔らかめ、鈍めに響くんです。

それを踏まえて改めてこの二節の子音に注目していくと、川村さんのパートに比べてRIKUさんのパートが比較的柔らかい響きに寄っていることが、より分かるかと思います。

このサビがとにかく聴き心地よく耳に残るのは、2つの【硬さ→柔らかさ】という変化が合わさってより大きな力の流動が生まれている、ということが1つの要因であると私は考えています。


いやー……。ふと我に返ってビックリしちゃった。まだ1つ目なのに長い。でももう1つだけ!!

抜粋2つ目は2番Bメロサビ前です。この他の2人と掛け合うラップパート、これ自体がまた非常に上手いですよねー……。

1度目のラップパートで「あ、ここからラップが入るんだ」と思わせて、少し声のトーンが上がる2度目のラップで「段々盛り上がっていくんだ」と思わせ…ての3度目に「あっ最後はメロディが来るんだ!」っていう。

ずっとラップのまま声のトーンを上げていくのではなく、ここでいったんメロディに乗って上下動するという絶妙に休ませず飽きさせない緩急。柔よく剛を制すみたいな。(絶対違ったな)(すみません)

それと、何故2番の方を抜き出したのかというと……この「捧げた“想いを”」と「down by “low”」のちょっとコブシ的な節回しが入る部分。ここの軽く放るような歌い方が大好きなんです。“All day”のサビ終わり等とも似た感じですね。

1番の同じ箇所も良いんですが、この2番は特に語感の影響もあるのか、より太く深い響きになっている気がします。喉が大きく開かれていそう。

この部分の骨太感が凄くカッコいい上、その後にまたサビが来るので、短い間に印象の異なる声色をいくつも聴けるというのも楽しいところですね。

“LA FIESTA”に関しては他の2人の記事でもそれぞれピックアップして自分なりに聴き込んできましたが、この曲もまたつくづくそれぞれの歌声の魅力がとてもよく活かされている曲だな、と改めて思います。

特に川村さんはメインボーカルなので、正直この記事の中で語っている「声の魅力」の大部分はこの一曲で説明できてしまえるんじゃないか?と思う程、本当にたくさんの要素が詰め込まれています。

“Can't say goobye”や“SWAG & PRIDE”などとともに代表的な一曲として、これからも歌い続けてほしいです(何様)。

Can't say goodbye

【I can't say goodbye 抱きしめた腕の中に 今だって 温もりが残ってる I can't even lie 叶わない想いは今も この胸で くすぶって】

www.youtube.com

言わずと知れたサビです。
ここでは最後のオクターブ下から始まるサビについて書きます。

もう、この曲を聴いて、このオクターブ下から帰還するサビに心揺さぶられなかった人って居るんでしょうか?と思わず主語のデカすぎる表現をしたくなるくらい本当に好きです。実際みんな好きだろ?俺は好きだよ

RIKUさんの記事でも書きましたが、この曲全体の良さを語ると普通に1記事分くらいの分量になってしまいそうなので徹底してサビの話だけにします。あとメロディの構造とその魅力について深堀りしていくと恐らく度数とかの用語解説が避けられなくなって非常にややこしくなる(し、単純に解説しきれる自信がない笑)ので、その辺りも割愛します。

今度この曲だけでじっくり研究してみようかな、自分用メモで。それでもし面白く書けそうだったら書きます。

さて、このサビは“SWAG & PRIDE”でも書いた通り【川村さん→RIKUさん】という定番構成なんですけど、その点も含めて聴き心地が“LA FIESTA”と結構似ているように思うんですよね。同じ方が作曲しているからか、メロディの構成が似ているように思います。あと詞の“I can't say goodbye”“I can't even lie”の語感にも、先述した【硬さ→柔らかさ】の流れが感じられます。

あとこの曲のサビ、元々きっかり1オクターブ使うメロディなんですよね。「温もりが残ってる」の部分など音階の跳躍が効果的に使われてます。なので、オクターブ下から始まるラスサビは元の高さに帰還するまでに約2オクターブも動いてるんです。

ここのメロディはその道のりを詞の感情もなぞりつつ実に丁寧に、淀みない流れの中で進んでいき、元の場所へ綺麗に着地します。この流れ、聴けば聴くほど感嘆としてしまいます。ちょくちょく書きながら鍵盤とかでメロディを鳴らして確認したりするんですけど、その度に「綺麗~…」と感動して手が止まる程でした。

1番サビの川村さんパートは私の好きな硬さが強調された響きが前に出ていて、最初から強いインパクトがあります。一方、1オクターブ低いラスサビは落ちサビ(※)になっていて、甘く優しい響きの声から始まります。
(※落ちサビ=ラストを盛り上げるために一旦音を少なくしてボーカルを目立たせているサビ)

変化が始まるのは「温もりが残ってる」から。ここからが実に見事です。元のメロとは上がる部分と下がる部分がほとんど真逆になっているんですけど、それによって1番2番のサビとは明らかに異なる静かな感情がまずあって、それが少しずつ、少しずつ高まっていくように聴こえるんです。

バカな自分を悔やむ」罪悪と後悔を抱えて、「今すぐ戻りたい」と思えてしまうくらいにどうしても忘れられない。そんな強い想いがまた湧き上がるまでの心の動きが、躊躇うように上下しつつも徐々に音階を上っていくメロディと、苦しそうなほど感情が込められた川村さんの歌声、ほとんどそれだけで痛いほどに伝わってきます。

元々の声質もあってか、バラードを力強く歌う時の川村さんの歌声(特に地声)は、3人の中でも何となく重心が低く感じられます。ビブラートも深い。だからこそ、このドラマチックなメロディが一層映えるのだと思います。

この川村さんの後のRIKUさん→吉野さんという流れは2番と同じなんですが、個人的には落ちサビの所から丁寧に積み重ねていった強い想いが、最後はまた虚空へ消えていくように感じられて、2番の時よりもなおさら切なく感じてしまいます。

考えすぎかもしれませんけどね。でもこうして深堀りすればするほど発見がある楽曲だと思っています。なんというか10年後、どんな風に聴こえるのか聴いてみたい。そんな風に感じさせる名曲です。

FIRED UP

【全部】

無理。選べない。全部最高。



すみません……突然バカすぎてビックリしますよね
ただこれでもめちゃめちゃ悩んだんです……。

というのもこの曲、今のところ全楽曲の中で1番好きなんです。大好きな『ザワ』の思い出補正が全くないとは言い切れないんですけど、それにしてもこの曲、特に川村さんのボーカリングは何から何までツボを押さえすぎなので本当にカッコいいです。

ロックというよりは古典的なハードロックっぽい王道感コテコテ感。終始ミドルテンポなのもまた良いし、何よりサビが本当に好みです。

インパクトを与えて盛り上げるために大きく上下動するのではなく、ずっと一定のテンションが保たれていて、その分ビートを強く感じさせるような前半。それが後半に少しずつ、パワーがじわじわ増していくかのように盛り上がっていく、このメロディ展開。

こういうサビがマジでツボなんです。渋い。カッコいい。ロック。好き。どうしよう見る間に語彙がバカになっていく。すみません続けます。

曲自体のテンポやトーンに合わせてなのか、川村さんの歌い方も少し古いロックテイストのように聴こえます。“SWAG & PRIDE”より少し重く太く濃い余韻が残る、アクが強めの歌声になっています。これが凄く良い。

この歌声がこのビートに乗った小気味良いメロディに乗ると、ただでさえタイム感に優れている川村さんなので、物凄く相性が良いんです。心地良いグルーヴを生みつつも、強いインパクトが残るボーカルラインになっています。

そういうわけでめちゃくちゃ「カッコいい」んですよ…!伝わってると良いんですが……!ダメだ。好きすぎるとバカになるということがわかりました。

なので、ここからの各フレーズの話は短く纏めようと思います。
でないと感情が爆発し続けて一生終わらない気がするので。

【I'm gonna make it, you gonna make it なんだってWe can make it
 /I wanna do this, I gotta do this ガムシャラに I'll get through this】

まずこの力が漲っているかのような微妙な声の震えがめちゃくちゃ良いなと思うんです、エフェクトの影響もあるかもしれないですが。特に2番の“do this”“through this”の部分は川村さんの発音の良さが光っていて、凄く聴き心地が良いので大好きです。

【There's no stopping me right now/There's no limit, Imma fight it】

これ!この部分が特に好きです。前段で言った「力が漲ってるような響き」が一番強まってる所だと思います。それと“SWAG & PRIDE”の「“リ”スタートない世界」とかもそうですが、“r”の声が凄く良いんですよね。特にフレーズの最後の部分“right now”“Imma fight it”の、骨太な響きがめちゃくちゃカッコいいです。

余談も余談なんですが、初めて聴いた時から「“Imma fight it”の部分を聴くと何か思い出しそうになるんだよな……」と結構な期間悩んでました。でも最近気が付きました。
↓これでした(許可得てそうなライブ映像で。)

“FIRED UP”からなんとなくアニソンっぽさを感じていたのも、まさにこのくらいの頃のアニソンを思い出してたからかもしれないです…。しかし声ぜんぜん衰えてないですね、カッコいい。めちゃめちゃ話逸れましたすみません。

【要らないもの全て削ぎ落して立ち向かえ/届かないから もっと欲しくなるのは】

“FRONTIERS”の時などに似た、少し鼻にかかったような太い声。語尾の細かなニュアンスや、深いビブラートが力強く響くところが大好きです。“SWAG & PRIDE”と同じようにバンドサウンドを活かした生っぽい響き方がまた良いですね。“轟く”という言葉が似合う声です。

【もう始まる Ready or not 立てよ Here I come】

“Here I come”の息の吐き方がめちゃくちゃに上手くて語尾のキレのよさがめちゃくちゃにカッコいいですね(語彙バカ注意報)

【名も無き声が SAVE YOUR SOULS 革命起こす MAKE MORE NOISE】

ここがもう好きで好きで……(全部好きしか言ってないな)。まず、メロと語感が“LA FIESTA”のサビくらいに良いですよね。ビートを刻むようにしながら下降するメロディに川村さんの迫力ある歌声が乗って、力強くて小気味良いフレーズになっています。

【燃えろ LET'S GET FIRED UP】

最後の1フレーズですがここもシンプルで生っぽい響きになっています。やっぱり川村さんの声は自然と前に出てくるので、この飾り気のなさが凄く似合うし、かえって迫力が出ますね。強い。

いやー。
明らかにド贔屓して大変長くなってしまいすみません。楽しすぎた。

“SWAG & PRIDE”の方がよりキャッチーですが、この曲も本当にカッコいいので、もっと聴ける機会があったらいいなーと思います。『ザワ』の劇中でも凄く良いシーンから流れ始めるので、思い入れがあるファンは多いと思うんですよね。実際。

余談ですが、この曲の作詞者である和田昌哉さんはご自身もシンガーで、スリボのレコーディング時のディレクションをされたりもしている方なのだそうです。この曲の他にも“Can't say goodbye”“Over”“So good”等々、あと最近だと“INTO THE LIGHT”の作詞もこの方でしたね。いつも語感が良いのはもちろん、特に英語詞の挟まり方が凄く心地良いなーとよく思います。

あと何より、詞のなかに感情の波が感じられるところ。そしてその波が曲の展開としっかりシンクロしているところが特に好きだなと、この10曲選の記事を書いている中で思いました。うん、好きですね。(告白)

おわりに

ここまで読んで下さった方、居るでしょうか。不安。毎回そうですが「最強」と思うフレーズが多すぎて(すごい矛盾)曲を選ぶのが難しく、また「とにかく好きだし最高!」って思い入れがあればあるほど語彙が死ぬので、ちゃんと一つの記事にするのにかなりの時間がかかってしまいました。

それもあってか今まで一番長い記事になりました。今までの吉野さん編、RIKUさん編は嬉しいご感想を頂けたりもしたんですが、今度こそ細かすぎて伝わらないかもと不安ではあります……!

でも今までの2人と同じようにボーカリストとしての川村壱馬さんの魅力を、10曲選という枠の中で限界まで表現したかったので。(長けりゃいいってもんでもないので、そういう意味でも自分の限界を思い知りました)

この記事を書くあいだ、所持してるライブ映像は何度も何度もリピートして観ました。音源も、時々ゲシュタルト崩壊する頭をリセットするためのリセット用プレイリストを作ったくらいに繰り返し聴き込みました。笑
今まで聞きかじりだった知識を語源から洗い直したりも。

そうして今回の記事を完成させたとき「川村壱馬さんは、ステージの真ん中に立つべき人だな」と改めて強く思いました。同時に「実力って何なのか」というのは本当に難しい話だな、ということも実感しました。上だ下だとすらすら言える方には是非詳しくご教示願いたいところです。

それはともかく、10曲選、やっと3人書けました。本当に楽しかったー!!

とにかく好きなところを語りたくて、それを誰かに聞いてほしくて、あと公演が中止になった辛さを紛らわしたくて(切実)書いていました。結果として新たな発見が本当にたくさんあったし、それまでの何倍も何十倍もTHE RAMPAGEが大好きになりました。

それと、歌と音楽の面白さも改めて知ることができました。書きながら「歌って凄いし、THE RAMPAGEって凄いな」と、何度も感極まって泣きそうになったりしました。笑

THE RAMPAGEとの出会いと、この記事を通して、かつてないくらいに音楽を楽しめている気がします。自分語り失礼しました。雑多に色々書いていますが、またこんな風に楽曲や歌について細かく分析する記事も出していきたいなと思っています。

ここまで読んで下さった方、本当にありがとうございました!
もしよければご感想を頂けたらめちゃくちゃ嬉しいです。

ではまた!