2020年のLDH楽曲ベスト20
あけましておめでとうございます。
去年の初詣の際「お陰様でめちゃくちゃ良い出会い(LDH)がありました、ありがとうございます!!!」と祈った(祈った?)のがもうだいぶ昔のことのよう。色々大変な一年でしたが、出会いもたくさんありました。人も音楽も。
というわけでLDH楽曲の中からひたすら自分の「好き!」で選んだ年間ベスト20を雑感付きでまとめてみました!
「ボーカリング」「トラック」「歌詞」…など、5つの要素から一日悩んで決めました。よかったら参考までにご覧ください。
※『RISING SUN TO THE WORLD』収録曲は2021年リリースなので除外してます。
【ランキングの決め方】
◎「ボーカリング」「トラック」「歌詞」「MV」「ライブ・パフォーマンス」の5項目を10段階評価(※)で採点して、合計点数でランキング付けしました。
※あくまで“自分の好き度”を基準に評価しているので点数が低い=完成度が低い・質が良くないと評しているわけではないという点は特にご留意ください。
◎何曲かが同点になることが非常に多かったんですが、その場合は単純に好んで聴いていた方を上の順位にしてます。
ちなみにそれぞれ具体的には大体このような基準で考えて数値化しました。
「ボーカリング」→パート構成/ボーカリングで心に残った箇所がある。
「トラック」→トラックが好み/体系的にみてカッコよく感じる。そもそも曲調が好き。
「歌詞」→詞のメッセージ性やフレーズが心に残った。語感が良い。パンチラインがある。
「MV」→MVによって楽曲の世界観や魅力を深く知れた。※1.
「ライブ・パフォーマンス」→コレオによって楽曲の世界観や魅力を深く知れた。ライブの歌やダンスパフォーマンスが心に残った。※2.
※1.MVが無い曲は一律「5」。
※2.ライブ・歌番組等でのパフォーマンス未見の曲は一律「5」。
◎さらに、各項目の「10」を付けるのは1曲だけとしました。
なので10のついた項目がある楽曲は部門賞としてます何の名誉も意味もないですが。それと、各楽曲ごとに公式Youtube動画(無ければ配信サイト一覧)のリンク、そして最後にSpotifyのプレイリストも貼ってます。ついでにEXCELで表にして考えてたのでムダに各曲レーダーチャートも載せておきます
では、20位からいきますー!
20位 Red Carpet/GENERATIONS from EXILE TRIBE
楽しいファンク入門 by GENERATIONS!
THEカップリング曲な遊び具合と言えばそうなんだけどマジでカッコいいので困る。ファンキーなベース、ホーン隊、ワウかましたギターにバッチリ調和させた色っぽく渋い低音ボイスが本当にカッコいいです。「ヒラヒラ」もそうだけどこういうのアリなの?ずるい!笑 とすら思ってしまう。先日のLIVE×ONLINEではオーケストラ生演奏でヒラヒラが披露されたので、すわ来るか!?とドキドキしましたがこの曲はやりませんでした。いつか観られる日は来るのだろうか。
かなり好きなんですがMV無し、かつパフォーマンス未解禁で下位に。
19位 SO WHAT/DOBERMAN INFINITY
“今夜だけちょい悪ベイベー”。
久々に聞いたな“ちょい悪”って。でもそのフレーズこそがパンチラインでクセになるので必聴。ドラマ挿入歌なので既知の人は多いかと思いますがTHE RAMPAGE「FAST LANE」等を好きな方は特にフルで。今年はTRIBE内でも西海岸系統の曲がいくつか出ましたが、やはりそこへいくとLDHで彼らの右に出る者は居ないわけで…配信開始日以降で集計したらRED PHOENIXの次に聴いてた。P-CHOさんのパートとSWAYさんのパートが特に爆アガりします。
そもそも踊らないグループ=土俵が違うので単純比較できないんですが書きたかったので入れました(雑)なお表題曲の「6」はMVがめちゃくちゃ良いです。
18位 ANTI-HERO’S/BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE
主演を喰うヴィラン、だーいすき!!!
まず彼らについては現時点で好きな曲しかないので、結果として2020年の曲は全て20位以内に収まりました。作曲陣が同じこともありTHE RAMPAGE「THROW YA FIST」が連想されますが、より華やかで勝ち確感が強い音色が彼らに似合っていて良い。その実〈本音を隠して とぼけ顔して/暗闇を自由に踊れ〉〈主演を喰う悪役-Villian-みたいに/咲いて散るまでのlife〉と、たまらなく美しい雑草根性を歌ってくれていて好きにならざるを得ない。毎回優勝してほしい。
確実に好きなジャンル/好きな曲だけど相対評価で整えたら意外と下がってしまった。
17位 CANNONBALL/FANTASTICS from EXILE TRIBE
ファンタ×ハードコアなパーティーチューン!!
是非ともこのLIVE×ONLINEの動画をご覧ください。何故ならこの曲は名実ともにFANTASTICSの楽曲史上最強のライブ定番曲となった記念すべき一曲なので。懐かしディスコ「High Fever」のカップリングにハードコアテクノという采配も良く、LIVE×ONLINEで2曲とも初披露された時はバカみたいに興奮しました。総合的な完成度の高さを魅力とするグループが、より直感的にノれるアッパーチューンを手に入れて今度どう進化するか、本当に楽しみです。
Let's Dance!が良い意味でダサくて大好き。あとライブで腕立てする人も好きです。
16位 Good Love Your Love/DEEP SQUAD
良曲との出会い、おめでとうDEEP SQUAD!
『チェリまほ』エンディングテーマとしてお馴染み、DEEP SQUAD×シティポップ。解禁が「High Fever」と同時期だったため、めちゃめちゃ“正解”くれるやん!!って嬉しくなった記憶があります。『チェリまほ』黒沢の気持ちに寄った可愛らしい歌詞も、ほどよく温かい空気感も、あのドラマの締めにピッタリでしたね!この曲をきっかけにアジア圏のファンがぐっと増えたようで、勝負の年になるのでしょうが、去年末の配信ライブもすごく良かったので心から期待してます。
作詞作曲がSSWの山崎あおいさんなんですよね。LDHにもそういう若手の起用あるのか!と思った。あとMV、新メンバー達のちょっと不慣れな感じがかわいらしかった。
15位 INTO THE LIGHT/THE RAMPAGE from EXILE TRIBE
再評価したいTHE RAMPAGEバラードの本領!
サビのフレーズ等からタイアップ元が連想されて印象が薄れがちですが、ライブや音源で改めて聴いて、やっぱり確実に良曲以上の楽曲だと再確認。ドラマチックな詞が各人のボーカリングに適した構成で歌われていて〈すべてが崩れ落ちたとしても/I'll be there whenever you need/僕はここにいる/You can get up and open your eyes〉とか随所でグッときます。感染拡大前の曲なのに不思議と今にリンクするという、良作だからこそ起こり得た偶然も含め、改めて評価したい一曲。
もはや考えたくないくらいですが「今年もDHCと仕事するのかどうか」は彼らのファンとして注目せざるを得ない点ではあります。
14位 Overflow/FANTASTICS from EXILE TRIBE
ポップアンセム。長く愛されてほしい。
とにかく良い歌。繰り返し聴けば聴くほど言葉が染みます。THE RAMPAGEで言うと「DREAM YELL」のような位置づけでしょうか、「好きなことは好きだと、声に出して伝えてほしい」と歌い、見晴らしの良い場所へ導いてくれるようなポップアンセム。直近のLIVE×ONLINE(単独)でもやってくれたし、ライブで長く愛されてほしい。柔らかな音色に乗る彼らの歌声も、それぞれ魅力が引き出されていて凄く良いです。
MVが無いので相対的に下位に。ここから合計値が同じ曲が数曲続きます。
13位 LIVIN’ IT UP/THE RAMPAGE from EXILE TRIBE
THE RAMPAGEスリボ×NJSの決定版!
改めて考えると「FEARS」「FAST LANE」のカップリングとして、そして2020年9月に出す曲として、THE RAMPAGEがLDHとして以前から踏襲してきたNJSのバイブスを求めたのには頷けるものがあるなぁと勝手に納得した。この曲はとにかくメロが好きで好きで仕方ないんです。特に川村壱馬さんのラップが新鮮。このビート感と合わさったグルーヴ、聴いていて本当に楽しい。いつ聴いても心が弾みます。
ダンスが非常に可愛くて好きなので、そこでITLと少し差が出ました。
12位 Front Burner/BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE
海沼流星さんに“貸しなマイク”とか言われたらよぉ…。
それもこんな良トラックで。イントロから派手めだけど、そこからさらに緩急入れつつビート感を増幅させて盛り上がっていった先のフックに現れるトラップ的ビート×歪みギターなどあ~~どこもかしこも好きな要素がありすぎる。カッコいいしか出てこない。あと海沼流星さんの魅力が詰まっているように思う。〈Yeah Make It Hot Yeah Make it Hot Ah~〉を部分リピートしがち。
ほぼMVだけで上位と差がついた曲。
11位 Movin’ on/三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE
2020年の三代目JSBの軽やかさ、カッコよさ。
〈もうちょっと遠くの景色を一緒に見ないか?/流星が堕ちてったあの地平線まで〉
疾走するドラムンベースでこんな詞を実に気持ち良く歌ってしまう。“自分の好み”が基準でなかったら確実に上位だった。2019年以前のことを殆ど知らない自分が言うのもなんですが三代目JSBの“空気”、物凄く良いですよね。軽やかでしなやかで、何にでもなれそう。一人一人が表現者として揺るぎない存在感を持っているからこそなんでしょうが。艶っぽいのにジェット噴射みたいな迫力のある臣さんの声が好きです。
パフォーマンスも好きです。ELLYさんと健二郎さんの“感じ”、めちゃくちゃ素敵ですね。
10位 ESCAPE/THE RAMPAGE from EXILE TRIBE
一つの到達点。THE RAMPAGEからの“逃げていいよ”。
アンビエントというのか…本当にトラックが良い。幻想的な音色でかつてないほどにチルアウト。基本は都会的でオシャレだけど急にローファイ感のあるビートが挿入されたり表情豊かで楽しい。THE RAMPAGE×エレクトロポップのある種の到達点な気がする。〈たまには息抜きにさ〉〈山積みの“Have to”は置いといて〉という詞も今この時には決して単なるお気楽思考としてではなくどこか切実に響く。〈居場所を探そう〉と歌うのは、それまでの居場所が突如失われたからかもしれないし。
オートチューンかかってるからTHE RAMPAGEの曲で唯一ボーカリングが低め。
9位 Bang Out/BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE
「俺達、余裕で完勝」みたいな曲ずっと歌っててくれ。
好きな曲の話題ばかり連投しがちなのでフォロワーさんは「あーはいはい」と思うかも。今更すぎる話、そもそも全員のポテンシャルが非常に高い!だからこんなにヤンチャ可愛い遊び心のある作品も余裕でこなし、こうした(↑)おうちパフォーマンスもサービス精神たっぷりでお届けしてくれる。〈余裕でTake Over/こんな時代さえ/乗りこなすのさ〉願わくばずっとこのバイブスで居てくれ。そんな君らが好き。
彼らの楽曲で一番好きな歌詞は間違いなく〈天空からのAiming/Headshot一撃〉 です。生で聴くまで死ねない。
8位 Strangers/BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE
☆ボーカリング賞☆
鳴ってる声全部アクセサリーにして身に着けてぇ…。
本当に全パート全フレーズが好き。クセなく淀みなく流れるボーカルラインを飾りすぎない垢ぬけたトラックメイク、LDHアーティストのこういうバラードは本当に味わい深い。現在ボーカリスト陣のバラードはこの曲(ネガ)と「Crazy For Your Love(ポジ)」の2曲ありますが、どちらも歌い手が活きてる上に対照的な2曲なのでよくできているなー!と思います。シュミ的に私は断然こちらの方が好みです。
歌詞、すごく良いんですが趣の好みで8に。日髙さんの声が好きなので〈Never fade away〉が自分的ベストフレーズです。
7位 High Fever/FANTASTICS from EXILE TRIBE
ディスコの波にファンタが乗ってくれた!お見事!
ベストコンセプト。出会ってくれてありがとう。第一声から見事にディスコ歌謡な八木さん、対比的に洗練されて聴こえる中島さんの歌声もさることながら、単純なリバイバルでは終わらない、という強いクリエイティブ精神を感じるパフォーマンスの素晴らしさたるや!間奏(2:38~)のダンス見てください、早送りかと思うから。この曲についてはリアルサウンドに寄稿した記事でより詳しく書いてますので良ければ是非。
詞も好きです。小竹さんの詞は昭和テイストのリバイバル的楽曲で好きなのが多いですね、ATSUSHIさんの「Suddenly」とか。そういえばMVすごく凝ってるけど意外と数字的に苦戦してるらしい。原色が強すぎるからか…?
6位 FAST LANE/THE RAMPAGE from EXILE TRIBE
これが一つの“解”だと思っていいですか!!
語弊があるかもしれないけど今まであくまでヒップホップ“調”という趣の曲が多かった中で(きっとあえて)限りなく他の成分をそぎ落とした西海岸系ヒップホップしているのが良い。ラップも含め全編で攻めに攻めた詞も王道。ライブの演出やここぞという時に入れてくるセトリへの組み込み方からしても、当初から追求してきたスタイルにおける一つの“基準点”となり“解”となったんではないかと思う(願望含む)。
リリックビデオなのでMVは「6」。これが表題曲だったり歌番組で演奏したりしてたらカッコよかっただろうな、とか一般ウケ度外視で夢想してまう。夢想というかもう幻想。
5位 SUMMER HYPE/BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE
全部が良い曲!愛さずにいられない。夏の魔法。
↑先月公開されたライブ映像。この夏ラジオで結構よく流れてて、よく聴きました。こんなの好きにならん人いる?クールとキャッチ―を兼ね備えた良トラック、バリらしいやんちゃな雰囲気も出しつつ夏の熱さと甘さと儚さを表現したオシャレな詞、パート構成もボーカリングも聴けば聴くほど発見がある。パフォーマンスも良い感じにゆるくて可愛い。非の打ち所が無いんや。マジックアワーの虜になる。
この辺はもう、ほぼ同率1位である上で“自分の好みに近いかどうか”で1,2点の差をつけている感じ。ちなみにソカリミックスVer.も大好きです。
4位 Winding Road〜未来へ〜/FANTASTICS from EXILE TRIBE
☆MV賞☆
何度もこのMVに勇気づけられた。
MVの良さについては公開直後の記事で細かく書いてますので未視聴の方は是非。もちろんMVだけでなく、詞への理解を深めるため音読する練習をしてからレコーディングに臨んだというボーカル2人の心のこもった歌唱、詞を表現するため手話を取り入れたりもしたという木村慧人さん作の振付など、作り手それぞれがこの歌の持つ普遍的でひたむきなメッセージを大切にして、少しでも多くの人に届けようという思いで作り上げたのがわかる。その精神性も含めてこの作品が好きです。
こんなに爽やかで聴きやすい歌声で〈大切なものさえ守れずに失くした〉とハッキリ歌われることにハッとする。
3位 You & I/GENERATIONS from EXILE TRIBE
☆パフォーマンス賞☆
この曲の熱演に彼らを好きな理由が全部詰まってた。
思えば5月の配信リリースから長いスパンで発信され続けた特殊な一曲でしたね。私はボーカル分析記事とMVメインの記事で視点を変えつつ掘り下げたんですが何回聴いても飽きなかった。そして何よりLIVE×ONLINEや歌番組での高難度かつ魂の込められた熱演に何度も心震えました。記事にも書いた通り「GENERATIONSの魅力はひたすらに実直なエンタテインメント精神」である、ということはずっと言っていきたいと思いました。
考えてみたら、ずっと昔からEDMを追求してたんですよね。その彼らが行きついたアンセムがチェンスモ的EDMポップだったのはごく自然なことだった。と今更気が付きました。
2位 ヒラヒラ/GENERATIONS from EXILE TRIBE
☆トラック賞☆
GENE×バンドサウンド最高!期待も込めて!
バンドサウンドしかも8ビート(途中16ビートっぽくなる)で単音リフ押し、サビで一気に大仰に盛り上がるのでなくジワジワと高揚するメロ、もうダメだ。全部ツボなんだ。コテコテ感に弱いというのは何度か言ってるかと思うんですがその最たるものでもある。いつになく“泥臭くカッコいい”モノクロMVも彼らに最高に似合ってる。私利私欲だけどEXILE TRIBEでもっとこういうのください。頼む。期待。
繰り返しが無く、サビ毎に振りが違ったりするダンスもカッコいい上に特徴的な動きが多くて非常に楽しい。もう何から何まで作り手の狙いにハマりまくってしまった感じがする。憎い。笑
1位 FULLMETAL TRIGGER/THE RAMPAGE from EXILE TRIBE
☆歌詞賞☆
やっぱりカッコいいんだよなぁ、ラップロック路線。
結局それかとか思われても仕方ない。既に以前一記事書いてるし、好きすぎて。詞の“進化を止めない”というマインドと完璧な語感、ボーカル各人の構成や川村壱馬さんのミクスチャー的ラップ、聴けば聴くほど文句無しにカッコいい。現状どうしても楽曲群の中で浮き気味だとは思うけど好きだと言い続ける覚悟。この曲のようなデジロック、ミクスチャー、なんならラウド。そういう方向に激しい曲もきっとハマると思うから、いつかまたTHE RAMPAGEのロック要素を見せてほしいと身勝手に祈ってます。
好みが爆発した1位。LIVE×ONLINEのRMPG再演でのパフォーマンスも素晴らしくカッコよかった。唯一不満があるとしたら衣装というかビジュアルのコンセプトくらい。
まとめ
表を降順に並べ替えてランキングを出した時、思った以上にめちゃくちゃ趣味が出たな…と大変面白かったです。
↓プレイリストです。参考までに。
自分にとってはLDHの作品をきっかけに多大な発見を得られた1年でした。
2021年はとにかく知り、理解を深め、考える、のスピードを高めることが目標です。今年も楽しむぞー。
ここまでご覧下さった方、ありがとうございました!
良い一年になりますように!